川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき 電話型補聴器 2017年8月12日

高齢になると難聴の人が増える。
難聴だと、説明時に患者さんも医師も苦労する。

難聴になると「聞き慣れない言葉」が聞き取れない。
ふだん使っている語彙なら推測が働く。
断片的に聞こえるだけでも大丈夫なのだ。
でも、医療用語は馴染みがないので推測ができない。

大声を張り上げれば良いというわけでもない。
かえって、キンキン、ワンワンしてしまうそうだ。
むしろ、耳元で、ゆっくりと、一語一語区切って話すのが有効。

いろいろやっても、やっぱり聞き取れないこともある。

川本眼科の外来には「電話型の補聴器」が置いてある。2台。
製品名は「聴六くん」という。メーカーは助聴器と称している。
価格は通販で1万5千円くらい。補聴器としては安い。
これは結構役に立つ。
大声を出すより聞きやすいようだ。

補聴器の宿命として雑音も大きくなる。
でも、話を聞きたいときだけ電源を入れればよいので、
雑音のことがあまり気にならない。
常時装着型の補聴器よりも煩わしくないようだ。

川本眼科は2診体制で、診察室は隣接している。
一方に難聴の方が入室され、医師が大声で説明を始めると、
隣の診察してではうるさくて診療がストップしてしまうことがあった。
聴六くん導入以来、そういうことが減って、助かっている。

もっとも、聴六を使っても聞こえない人もいる。
そういう場合は、筆談しかない。
筆談には、説明内容が後に残る利点もある。
難聴の高齢者は、理解力も低下し、物忘れも多い傾向がある。
だから、難聴の程度が強いときは、無理しないで筆談にするのが得策である。

(2017. 8.12)

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