医師のモラル?政治のモラル?
10月4日に妊婦が脳出血を起こし、受け入れ先がなかなか決まらず、
結局死亡するという事件があった。
このとき、二階俊博経済産業大臣はわざわざマスコミを集めた上で
「政治の立場で申し上げるなら、何よりも医師のモラルの問題だと思いますよ。
忙しいだの、人が足りないだのというのは言い訳にすぎない」
と発言した。失言ではなく用意のコメントである。
驚きあきれて物が言えなかった。
医師自身や一般人の発言ではない。この人は行政の長だ。
この人は少しでも医療問題を勉強しているのか?
こんな人が行政の指導的地位にいていいのか?
抗議の声を受けて、二階氏は発言を撤回した。
しかし、撤回ですむ話とは思えない。
医療費抑制政策のツケが回ってきて、次々に問題が起こっている。
特に産科・救急・地方の医療は危機に瀕している。
それは政策の失敗によるものだ。何よりも政治の責任だ。
救急や産科の人手が足りない。決して医師がサボっているわけではない。
救急医や産科医は過酷な勤務に耐え、過労死しそうなほど頑張っている。
政治家が自らの責任に頬かむりして医師に責任転嫁するのは言語道断だ。
2008.11.24