川本眼科

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川本眼科だより

川本眼科だより 181寄付と献金 2015年2月28日

川本眼科には、さまざまな寄付や献金の依頼が舞い込みます。あまりにも数が多く、とても全部にお付き合いはしていられません。社会的に意義が高いと判断した場合に限って応じています。たいていは1万円くらいですが、5万円、10万円の寄付をすることもあります。

川本眼科の待合室には、アイバンクと中部盲導犬協会の募金箱を置いています。寄付にご協力いただければ幸いに存じます。

眼科関連の寄付

アイバンクの募金箱を、開業当初から待合室に置いています。アイバンクの運営はどこも厳しく、募金は貴重な収入になっています。みなさまのご協力に感謝していますが、実は募金額にはばらつきが大きいので、あまり金額が少ないときは院長がポケットマネーを足しています。アイバンク協会理事長(今は寺﨑浩子名大教授)から毎年2回感謝状が届きます。

中部盲導犬協会の募金箱も数年前から受付カウンターに置いています。かわいいワンちゃんの形の募金箱です。協会によると1頭の盲導犬を育てるには約500万円かかり、その90%を寄付や募金に頼っているそうです。視覚障害者にとって盲導犬はなくてはならない存在です。みなさまの篤志を賜れば幸いです。

失明予防協会からも寄付依頼が来ます。失明予防のための知識の普及と啓発を図り、研究を助成する公益財団法人です。理事長は増田寛次郎東大名誉教授で、私が東大の眼科医局に在籍していた頃の教授で恩師です。

日本点字図書館は点字図書・録音図書を製作し、視覚障害者に無料で貸し出している民間の福祉施設です。公的な助成も受けていますが、それでは事業費の4分の1にしかならないため、寄付に頼らざるを得ない状態です。

愛知県視覚障害者援護促進協議会というNPO法人にも会費を払っています。視覚障害者の歩行訓練や日常生活訓練ができる施設は少なく、貴重です。会員として実質的な活動はしていないので、実質的には寄付と同じことです。ただ、名目が違えば税務上の取扱いも変わります。

眼科以外の医療関連

国境なき医師団は世界80ヵ国で医療援助活動を行っています。ノーベル賞も受賞しました。この活動に参加している医師や看護師を私は心から尊敬しています。振り込みやカードで寄付ができますので、皆様もご協力ください。

ユニセフ募金は、飲み水、トイレ、予防接種、栄養補助食、安全出産キット、新生児救命セットなどに使われます。不定期ですが協力しています。

日本赤十字社の活動は多岐にわたりますが、寄付をするときは使途を指定することができます。東日本大震災の際には日赤に対して義援金と指定して100万円を寄付しました。

ドナルド・マクドナルド・ハウスは重病の子供が家から遠く離れた病院に入院する場合に子供と家族が利用できる滞在施設で、世界中に建設されています。名大の敷地内に中部地方で初めて(日本で9番目)のハウスを建設する資金に10万円寄付しました。

骨髄バンク普及映画を作る会にも賛同して賛助会費を支払いました。「迷宮カフェ」という映画で 3/7から全国で上映されます。名古屋では3/21から伏見ミリオン座で上映。観客数が少ないと折角の映画がすぐに打ち切りになってしまって目的が達成できません。骨髄バンクへの支援だと思ってご覧いただけたら幸いです。
http://www.meikyu-cafe.com/

大学への寄付

出身大学(東大、女子医大)からもさまざまな形で寄付の依頼があります。企業から資金援助を受ける際のルールが厳しくなり、企業も財布のひもを縛る傾向があって、研究費が不足して困っているようです。科学研究費助成という仕組みもありますが、使途が厳密に決められていて自由がきかず、机やロッカーを買うことに流用したら厳しく咎められるのです。実際にそれで教授の職を棒に振った例を知っています。当然、ある程度自由な裁量で使えるお金は欲しいでしょう。

国立大学に寄付するときにはいろいろややこしいルールがあって、眼科学教室に寄付しているのに1割強はピンハネされて医学部や病院に取られるのは、なんとなく釈然としません。

そのほかにも125周年記念事業に寄付してくれとか、大学祭のパンフレットに協賛広告を出してくれとか、依頼はたくさんあります。とても全部は付き合っていられません。お金を出すだけの価値があるかどうか、よくよく考えて厳選した上で一部だけ協力しています。

政治活動に対して

国民が受けられる医療の骨格は政治が決めています。医療にどれだけのお金をかけるか、どんな医療制度、どんな福祉制度にするか、決めるのは医師でなく政治家です。政治家は選挙の票目当てにおかしな制度設計をする誘惑にかられがちです。ですから医師が政治活動にかかわることも大事だと思っています。

けれども、実際には私がふだん政治的な活動をすることはありません。医師会から時々「皆保険制度を守るために署名活動しろ」と言われるくらいです。個人的には政治献金も全くしたことがありません。

ただ、日本医師連盟、愛知県医師連盟、日本眼科医連盟など、医師会や眼科医会に関連した政治団体にはお付き合いで参加しています。それぞれ年1万円程度の会費を支払うだけのことですが。

また、一部の政治家の後援会に入って5千円~1万円くらいの年会費を支払っています。吉田統彦氏(眼科医で民主党)、今枝宗一郎氏(内科医で自民党)、井上信治氏(眼科一家の出身で自民党)の3人です。政党が違いますが、眼科医会や医師会からの働きかけに応じたものです。医師の声を国会に届けてくれると期待しています。

断るのも大変

以上は寄付に応じた分ですが、実は依頼の大半はお断りしています。

突然訪問して「貧しい人のために」「困っている人のために」と寄付を依頼されても、素性もわからず、得体も知れず、信用しろというほうが無理な話です。恐らく大半は詐欺だろうと思っています。(いちいち調べませんが) 押し売りみたいな感じで辟易することもあります。

郵便物での依頼には、真面目なものと詐欺的なものと両方あります。今までお付き合いがなければ、原則としてお断りしています。

本を送りつけてきて、代金を支払えと要求する手口もありました。断固として送り返しましたけれど。右翼らしき相手で、何をされるか怖かったですが、幸い何事も起きませんでした。

電話も来ます。電話を受けたスタッフに断ってもらっています。優秀なスタッフが水際で防衛してくれるので助かっていますが、中には院長の知り合いと偽って個人名でかけてくる輩もいます。用件を尋ねても院長に直接伝えるなどと言います。まあ、それだけ策を弄しても、私が秒速で拒絶するので、骨折り損だと思いますが・・・

(2015.2)