院長のつぶやき 予約制導入から1ヶ月 2018年2月4日
ネット順番予約制を導入してから1ヶ月が経った。
当初スタッフも慣れていなかったが、今は軌道に乗った。
この制度の概要は次の通り↓
・スマホ・ケータイ・パソコンで順番が取れる。
・順番が取れるのは当日朝7時から。
・「あと8人」になったところでメールが届く。
・1番~8番は予約なしで直接受診した方に割り振る。
・9番以降は予約/直接受診に交互に順番を割り振る。
事前に患者さんの声を伺ったところ、
「スマホもパソコンも持っていない」
「面倒くさいから今まで通りにして欲しい」
などの意見を多くいただいた。
確かに眼科では高齢者が多い。
高齢者はインターネットなんかやらない人も多い。
小児科や耳鼻科なら若い患者が多い。
若い人はネット予約に抵抗がない。
科によってこの辺が大きく異なる。
そこで、「予約なしでも不利にならない」を目指した。
このやり方では、予約の方を優遇していない。
「予約なしで直接受診した方」に厚く配慮している。
実際、予約なしでも待ち時間は今までと同じだと思う。
その反面、予約を取ってもかなり待たされる。
つまり、予約するメリットがあまり大きくないと言える。
その結果、予約を取って受診される方はかなり少ない。
私はそれでも構わないと思っている。
ごく一部の方が予約するだけでも分散効果はある。
予約した人たちは診療所の外で待って下さる。
混雑のピークが抑えられ、待合室の混雑も緩和する。
予約すれば、少なくとも診療所での待ち時間は減る。
仕事や家事などをしながらメールを待てば良い。
診療所で延々と待たされるより、多少は気が楽だ。
「予約/直接受診に交互に順番を割り振る」
この制度設計だと、必然的に
予約する人が少ないほど、予約した人は得をする。
逆に大多数が予約した場合、直接受診が得になる。
現実には予約する人が少ないので、予約は有利だ。
将来予約制が周知されると変わるかも知れないが。
(2018. 2.04)