川本眼科だより 312アイスランド 2026年1月31日
年末年始、アイスランドに旅行してきました。氷河のかけらが打ち寄せる砂浜で遊び、氷の洞窟を探検し、オーロラを眺め、「大地の裂け目」を歩き、地熱を利用した世界最大の温水プールに入りました。「こんな景色、見たことない!」の連続でした。一生に一度は行きたい国、お金と時間をかけても訪れる価値のある場所だと思います。
オーロラ観察の当たり年
旅仲間が絶賛していたせいもあって、以前からアイスランドは行きたい国リストの上位にあったのですが、もともとは夏に行くつもりでした。緯度が高いため、夏は昼間が非常に長く冬は極端に短いので、観光には夏が有利で冬はオフシーズンということになります。
それなのになぜ冬に行ったかというと、太陽の活動がピーク期にあり、太陽フレアやコロナ放出が増加していて、「オーロラ観察の当たり年」だと知ったからです。オーロラは一生に一度は見てみたいと思っていましたから「これはチャンス」と色めきました。
アイスランドは暖かい
アイスランドは北海道よりはるかに北ですから、さぞ寒かろうと極寒期登山対応くらいの準備をして行ったのですが、メキシコ暖流の影響で昼間は拍子抜けするくらい暖かく、初日は雪ではなく雨が降りました。名古屋と大差ないくらい。
ただ、風が強いです。場所によっては強風が吹き荒れて体感温度が下がり、特に夜外出すると肌の露出部が凍えます。耳や顔を覆うニット帽や目出し帽や耳当てが必須です。防風を重視し、重ね着で大きな温度差に対応しました。
氷の洞窟を探検する
あえて冬のアイスランドを選んだもう1つの理由はアイスケーブ(氷の洞窟)です。氷河の下を流れる水が作り出した天然の洞窟の中に入れるのです。氷の状態は変化し続け、翌年にはもう同じものは見られません。夏は溶けた水が急に流れる危険があり、12月~3月限定ツアーになっています。このアイスケーブをどうしても見たかったのです。
4WDの車で30分くらい道なき道を走り、ヘルメットをかぶり、アイゼンを装着して、つるつる滑る道を15分ほど歩いてようやく到着。
自然の造形は素晴らしかったです。氷が様々な幾何学模様になっていて、青い神秘的な光が内部を満たしています。その色は微妙に変化して溜息が出るほどに美しい。芸術です。朝と昼と夕方で光の色は変わり、違った姿を見せてくれます。
大地の裂け目ギャウを歩く
大地の裂け目ギャウというのは北米プレートとユーラシアプレートの境界で、プレートが地表に現れて離れていく所です。プレート境界は大部分が大西洋の海底にありますが、ここだけ地上に露出していて、境界上を歩けるのです。人生初体験。荒涼としていかにもそれらしい雰囲気です。
ちなみに日本近海はプレートが地球内部へと沈み込む所なので、アイスランドとは真逆です。
火星に来たみたい
アイスランドの風景は独特で、火星や遠い惑星にでも来たような気がします。樹木が極端に少ないのが大きな原因だと思います。世界でここにしかない風景が広がっているのです。
そのため、インターステラー、スターウォーズなど多くの映画のロケ地になりました。
氷河湖の風景
氷河は徐々に溶けて山から滑り降りてきます。氷河が湖を作り、さらに湖の表面は氷河で覆いつくされていました。規模がデカくて圧倒的です。
オーロラを見た!
オーロラは2回見ることができました。空振りが2回で、寒い中をじっと待ったけれど出現せず。オーロラ観察には運と根気が必要です。
実は本当はもう2回チャンスがありました。ホテルには「オーロラコール」というサービスがあり、オーロラが出現すると電話してくれます。でも真夜中で、体が言うことをききません。外に出れば体が冷え切ってもう眠れないと思い、自分の年齢を考えて止めました。でも後で写真を見せてもらったら綺麗に写っていたので、もったいないことをしたとちょっと残念です。
世界最大の温水プール
アイスランドは地熱発電が盛んで、発電に利用して200℃以上→100℃以下になった温水を、暖房や野菜栽培などに2次利用しています。
ブルーラグーンは地熱を2次利用した温水プールです。水温37℃くらいで水着を着用して入るスタイルですから日本の温泉とはかなり違います。驚くのはその大きさ。サッカーのピッチより大きいのです。プールに入ったまま飲み物がもらえるカウンターもあり、スムージーが美味しかったです。リストバンドで会計ができます。
アイスランドは見所が多い国です。夏でも冬でも楽しめます。いつかまた訪れたい。物価は高いけれど魅力がいっぱいです。
(2026.1)










