川本眼科

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川本眼科だより

川本眼科だより 288ネパール旅行記 2024年1月31日

川本眼科は昨年12/30まで診療し、12/31~1/8 を休診いたしました。例年に比べて1日長くお休みをいただきましたが、この間にネパールに行って参りました。

今回はこの旅のことを書いてみます。ヒマラヤの景色は素晴らしかったです。思い出に残る旅でした。一方、街はまだまだ発展途上でした。

ヒマラヤに憧れて

家内も私も体力には自信がなく、登山はほとんどしません。熊野古道大門坂の石畳を上るだけでヒイヒイ言っています。それでも海よりも山のほうが好きでして、車やロープウェイなどを使って楽して行けるところを選んであちこち出かけています。9月の連休に2泊3日で北海道層雲峡まで出かけて山の斜面に広がる紅葉を楽しんできたこともあります。

そんな私たちの憧れがヒマラヤ。一生に一度でいいから訪れたい!世界最高峰エベレストをこの目で見てみたい! ある日、旅行会社からパンフレットが送られてきて、「エベレスト遊覧飛行」の文字に釘付けになりました。

これは行くしかないと2020年ゴールデンウィークにネパール旅行を計画。ところがコロナ禍が始まってしまい、ツアーはキャンセル。2~3年は海外旅行ほとんどすべて不可能になりました。

ようやくコロナ禍が下火になり、再度ツアーに申し込み。リベンジです。

ツアーの日程に合わせて年末年始の休診を決めました。年末ギリギリまで診療しましたし、三が日は医師会急病センターが開いているし、4日になれば診療を再開する眼科も多いので、それほどご迷惑はかけなかったと思います。

個人旅行?ツアー?

今回は添乗員付きのツアーに参加することにしました。別案として飛行機とホテルだけ確保してあとはフリーという手もあります。欧米、韓国、台湾くらいならそちらを選びます。自由だし自分で計画するのも楽しい。面白そうな現地ツアーがあれば参加してもいい。

でも、さすがにネパールでは言葉の不安もあるし、公共の交通機関やタクシーも外国人には敷居が高いので、安心で楽チンなツアーにしました。正解だったと思います。ネパール人の現地ガイドさんが面倒なことはすべて引き受け、価格交渉までしてくれて助かりました。

ツアーでは同行者が大事です。話が合うと愉快だし、ウマが合わないと居心地が良くありません。今回は旅慣れた人たちばかりで、いろいろな国を訪ねた豊富な経験談を聞くことができて楽しかったです。中にはバックパッカーとして各地を旅していて、既に98ヶ国訪れたという方までいました。

エベレストが見られた!

エベレスト遊覧飛行と言っても山の上を飛べるわけではありません。気流、天候、地形等の関係で危険で、観光ヘリの墜落事故も起きています。かなり離れた地点から眺めるだけですが、それでも念願のエベレストが見られて感激しました。

ヒマラヤの山々に昇る御来光も格別でした。

早朝からサランコットの丘(標高1592mですから日本人の感覚では山頂です)に登り、日の出を待っていると地平線が茜色に色づきはじめ、ヒマラヤの山々の山肌が次第に赤く輝きだして、その色も刻々と変化して表情を変えていきます。そしてついに太陽が姿を現してアンナプルナ山脈を、マチャプチャレを鮮やかに照らします。心が洗われるような気持ちになりました。

旅行中は毎日のように早起きをして、ホテルの屋上やテラスから御来光を待ちました。夜が明けるまでは空が曇っていたのに、日の出とともに晴れ渡ったときは奇跡かと思いました。

行くなら乾季がお勧め

ネパールの乾季は10~5月、雨季は6~9月です。その中でも1月前後はほとんど雨が降らず、ヒマラヤが見える確率が高いので、私にとってはベストシーズンでした。寒暖差が大きく、冬ですから夜は冷え込みますが、緯度は奄美大島くらいなので、日中日なたでは20℃くらい。日焼け対策が必要なほどです。名古屋よりはよほど暖かい。

私たちは今回見たいものをすべて見ることができましたが、不運な人たちはせっかくネパールまで来たのにエベレストも御来光も見られずに帰ることがあるそうです。

食事は?

今回は食事が全部含まれているツアーでした。日本の旅行会社は日本人が飽きないように、ホテルのビュッフェ、イタリア料理、蕎麦屋、チベット鍋(日本の鍋に近い)などいろいろ用意してくれていたので食事には困りませんでした。

典型的なネパール料理、ダルバートは2回出ました。現地の人は毎食のように食べるそうです。同行者の多くは口に合わず食べ残していましたが、私は完食し、おかずのおかわりまでしました。大量に持参した日本食は結局すべて現地のガイドさんにあげてしまいました。ネパールでも十分暮らしていけるような気がしました。

水は危ない?

ネット情報では、水を飲まない、水道水も危ない、歯磨きはミネラルウォーターを使う、ジュースやコーラも氷なしで、生野菜も果物も食べない、などと聞いていたので、なるべく守りました。

でも、添乗員さんは普通に水道水で歯磨きしていたそうですし、旅の後半では、現地の食べ物を食べているのに水だけ過剰に警戒しても仕方ないと考えて、サラダもフルーツも食べていました。

家内も私も元気で日本に帰り、健康に問題ありませんでした。ただ、同行者の一部で帰国後にダウンした人がいたみたいです。疲れかなあ。

衛生状態は?

出発前、「トコジラミが海外で大流行」という情報が流れ、心配していましたが、杞憂でした。

蚊も冬だったせいか、全く見かけませんでした。

トイレは、正直汚いです。ホテルのトイレは清潔でしたが、空港のトイレでも清掃が行き届いていないですし、観光地にはとても入る気がしないというトイレもあります。女性のほうがより困っていました。でも生理現象だから使わないわけにもいきません。

交通事情

通行量の多い道路でも、信号も横断歩道もありません。歩行者優先の概念もありません。ですから道路を渡るときは命がけです。車やバイクが次から次に走ってくる中に強引に割り込み、相手が避けてくれるのを期待してゆっくり渡ります。逆に車も横断を予期しているので、何とかなっています。でもたぶん時々事故は起こるでしょう。

とにかくバイクが多いです。そして狭い路地にバイクが無理やり進入してきます。人でごった返したバザールでも、我が物顔にバイクが走ります。危なっかしいです。

ネパールは魅力的な国です。ヒマラヤには感動します。でも、ちょっと覚悟がいります。

(2024.1)