院長のつぶやき 第二東名への反対はどこへ行ったのか? 2016年2月21日
2月13日に第二東名高速の豊田東JCT~浜松いさなJCT間が開通した。
これで、伊勢湾岸自動車道を使うと我が家から御殿場まで快適に走れる。
東名の岡崎あたりの慢性渋滞も解消するとみられる。
便利になって、ありがたい。大歓迎だ。
思えば、長く、根強い反対が続いた。
「こんなものは無駄だ」「金をもっと別のことに使え」
誰しも、お金を出したくはないから、仕方ないのだけれど。
猛反対や批判をくぐり抜けて、ここまでたどり着けたのは良かった。
不思議なのはマスコミの態度。
最初の頃はほとんどのマスコミが反対ないし懐疑的な立場だった。
それが今では歓迎一色で、どうなっているんだ?と思う。
君子は豹変する、とは言うが、あまりの節操のなさにあきれる。
もちろん、東名の慢性的渋滞で途中から必要性は明白になったのだが。
「自らの不明を恥じる」という反省の弁はとんと聞かれない。
マスコミに長期的展望や見識を期待できないことの一例と言えよう。
リニア新幹線も、JR東海が税金を使わず自前で建設するにもかかわらず、
いまだに「無駄だ」「エコでない」と強く反対する人たちがいる。
完成したら、反対を唱えていたことは忘れて大いに利用するのだろうが。
そう言えば、明治の頃の鉄道建設も反対運動で大変だったらしい。
でも、鉄道が来た町と来なかった町で、その後の運命がどうなったか・・
もちろん、迷惑な面もあるだろうが、公共の福祉という観点もある。
あまり近視眼的な反対運動は困ったものだ。
私が困った反対運動だと思っている例:
・それぞれの地域のゴミを処理する焼却施設の建設反対
・住宅地への保育所建設反対
・バイオセーフティレベル4の実験施設反対
根拠に基づかない憶測による不安からの反対が多いと感じる。
それに、態度があまりにも頑なで、一歩も譲歩しない。
地域エゴだと批判されても仕方ないだろう。
NASAの宇宙開発だって非難される。
日本のロケットも無駄金と言われた。
スポーツ選手の育成に金を出すにも反対はある。
ちょっと、金、金、ばかり言って何でも反対みたいだ。
どうも、無駄遣いは良くないが、金には替えられないこともある。
そんなわけで、私なりに考えること↓
・招来への投資については、性急に結果を求めず、長期に資金を出したい。
・世界に誇れるような大プロジェクトには、積極的に税金を投入したい。
・自分の利益最優先ではなく、社会に貢献するという立場から考えたい。
(2016. 2.21)