院長のつぶやき 官僚のほうが政治家よりマシでは? 2010年9月5日
民主党の総裁選が行われている。
小沢氏にはダーティなイメージがあるが政治家に清廉潔白を期待しても始まるまい。
白い猫でも黒い猫でも鼠を捕るのが良い 猫だ、と思っている。
つまらないスキャンダルで政敵を倒すのが常道になってしまったのは不幸なことだと思う。
政治の理念や力量ではなく、あら探しばかりするマスコミはワイドショーと同レベルだ。
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ただし、小沢氏は金の問題ではなく、政策が失格だ。
政治主導って「政治家の好き勝手にやらせろ」ってことだよね。
政治家は選挙のために地元に利益誘導する人種。
政治家は、天下国家の将来よりも、とりあえず目先の選挙に勝利することを優先する人種。
財政ががたがたになっても借金だらけになっても人気取りのバラマキに走る。
子供手当も高速道路無料化も無茶な政策だとわかって修正を図ってきたはず。
小沢氏はそれを全部元に戻せと言う。無茶苦茶だ。
先のことは考えず借金をできるだけしてしまって今だけ楽しいバラマキ政治。
イソップのキリギリスと同じ。ギリシャを他山の石にする気はさらさらないらしい。
それに対し、官僚はもっと先のことを見すえた政策を立案する。
選挙がないからそれほど近視眼にならずに長期の計画が可能なのだ。
保身に走るとか現場を知らないとか官僚には欠点もあるけれど、
少なくとも優秀な官僚は平均的な政治家よりはよくできると思う。
私は「政治主導」が良いことだなどとはさらさら思わない。
(2010.9.5)