院長のつぶやき 職員募集に86名応募 2010年9月12日
出産のため事務が1名退職するので職員を募集した。
たいていは「とらばーゆ」を使う。複数の候補者から選べる。
ハローワークだと1人ずつしか紹介してくれないので選考がしづらい。
やっぱり、できるだけ優秀な人を採りたい。他のスタッフの足を引っ張るようでは困る。
「とらばーゆ」は今は雑誌ではなくインターネット求人システムになっている。
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一般に、有資格者は少なく、無資格者は多い。
看護師や視能訓練士を募集してもそんなに応募者は来ない。応募ゼロもありうる。
大きな病院が大々的に求人しているので、そちらに行ってしまうのだ。
その点、事務は資格が要らないので大勢応募がある。
応募者数は景気の波の影響をもろに受ける。景気が良いと失業者も少ない。
他の分野で職が多いと応募者は減る。愛・地球博の時は少なかった。
不況の時はどこも求人が減るため相対的に医療分野に人が流れる。
うちは17時受付終了・交通便利など働きやすいため応募者はいつも比較的多い。
それでも今まではせいぜい20~30人だった。
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今回はなんと応募者が86人にのぼった。採用は1人なのに。倍率86倍。
不況は深刻なんだと実感する。
それに派遣が増えて正職員募集が減っているのだろう。
インターネット受付だと履歴書送付に比べ敷居が低いのかも知れない。
たぶん、1人で何件も応募しているのだろう。片っ端から、という人もいるだろう。
それとも、みんなでフランス料理を食べに行った時の写真が効いたのかも。
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採用選考はいつも悩む。正直、履歴書と面接だけでは能力はわからない。
医療事務関係の民間資格は乱立しすぎていて正直重視していない。
あてになりそうな資格は2~3しかない。それより実務経験のほうが大事。
現に職に就いている人は採用しにくい。現職を辞めさせたら責任重大。
最初の1ヶ月はテスト雇用なので適性がなければやめてもらうこともありうる。
(幸いテスト雇用を採り入れてから今のところ1人もいないが)
次の職が決まってから辞めたいのはよくわかるのだけれど。
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あまりに立派な職歴も困ることがある。他社で管理職をしていたとか。
雑用をこなし、下働きをしてほしいのにミスマッチになってしまう。
リーダー格をヘッドハンティングしたい時ならよいのだが・・・
距離も大事。他が同じ条件なら近い人を選ぶ。
台風などの自然災害や交通機関が休止したときなど、近い人は何かと助かる。
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結局履歴書を30人ほどに送っていただき、数人と面接してようやく採用を決めた。
23歳の明るく頑張り屋のお嬢さん。お住まいは当院から自転車で10分。
医療事務の経験はないけれどそれは本人の努力とやる気次第だと思う。
頑張って川本眼科に欠かせない存在になって欲しいものだ。期待している。
(2010.9.13)