川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき娘の中学受験

娘の中学受験が終わった。南山中学(女子部)に進学する。
年子なので、息子の受験と2年続きで親は大変だった。
このホームページの更新にもなかなか手が回らなかった。
中高一貫校だから、これでやっとほっと一息つける。

どこの中学に進学するかについては親子ともども非常に悩んだ。
将来は娘も医師にさせたいというのが家内と私の希望だ。
今医学部は難しくなっているから、合格実績の優れた進学校に
行かせたい。女の子だし、息子のように下宿というわけにはいかない。

京都の洛南という学校に新幹線通学させようかと真剣に考えた。
毎年、東大に30人くらい、京大に100人くらい合格者を出している。
この学校は京都駅から徒歩で通える。無理をすれば行けなくはない。
それに共学のほうが娘には合っているのではないかとも思った。
幸い合格し、手続きを進め、制服まで作った。
しかし、最後の土壇場になって娘が逡巡し、それで私も目が覚めた。
なにしろ通学は6年間続くのだ。学校だからやめるわけにはいかない。
当然体調の悪い日だってある。無理をして健康を害しては元も子もない。
それに新幹線が事故や雪で止まったら帰って来られなくなってしまう。
通学にあまり時間がかかったら部活だってできないだろう。
大学への合格実績にとらわれすぎていたことに気づいた。

南山には家から20分で着く。朝食も家族でゆったりと取れる。
今は南山にして本当に良かったと思っている。

院長のつぶやき特殊な事件は特殊な家庭でおこるのか?

歯科医の次男が妹を殺したという事件が話題になっている。
次男は歯学部をめざして三浪中で、妹は芸能界で明日のスターを夢みていた。2人は仲が悪かったらしい。

事件の報道や論評は多い。
そのほとんどは、「特殊な家庭だから特殊な事件がおきた」という考え方だ。
次男の性格や性癖がもともと悪かったのだとか、妹が高慢で平気で人を傷つけたとか、親が子供に歯科医になれと強制したのが悪いとか、親が放任主義だったのが悪いとか・・・
だが、本当にそうなのだろうか?

私の見方は異なる。
この一家も、どこにでもありそうな平凡な一家だった。
親は、もちろん子供が歯科医になることを望んだに違いない。でも子供の成績が悪くて入試に受からない。よくある話だ。そもそもすでに長男が歯学部に進んで いたのだから、次男が歯科医になって後を継ぐ必要性は薄かったと言える。

兄弟が不仲で会話らしい会話がなかったというのも、そんなに珍しい話ではない。親は何をしていた、という人もいるが、すでに成人になっている子供に親が説教をしたってどれだけの効果があったろうか?

妹が勝手に芸能界に入り、無断外泊をすることもあった、という。私も自分の子ならきつく叱るだろうが、でも近頃そんなことはよくあることではないか?

つまり、どこをとってもそれほど特殊だとは思えない。どの家庭も大なり小なり何らかの違いはあるわけで、それだけの話だ。完璧で何の問題もない理想的な家庭などありはしないのだから。

特殊な事件に出会うと、家庭に問題があったときめつける人は多い。わか りやすくてなんとなく納得しやすいし、そのことで、自分は大丈夫、自分の家庭は大丈夫と安心できるからだ。
でも、実はそうではなく、平凡などこの家庭にも潜む闇の部分がたまたま表に現れたと考えるほうが真実に近い、と私は思う。

院長のつぶやき

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