川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき手首式血圧計

手首式の血圧計を買った。OMRON製。

驚くほどコンパクトで軽い。
これなら、旅行に携行しても苦にならない。
いや、普段からカバンに入れておいたってよい。
外出時でも思い立った時に測れる。

音も静かだ。隣の人に気兼ねなく使える。
新幹線のグリーン席だって大丈夫。

血圧データをネット経由で送信する機能まである。
送信すると、自動で血圧のグラフを作ってくれる。

問題は測定精度だろう。
血圧計の高さを心臓と揃えるのが難しい。
高さによって大幅に値が変わる。
もっとも、腕で測る場合も高さの問題はある。
ただ、上腕で測れば心臓の位置と大きくは変わらない。
手首式の場合は簡単に高さが変わってしまう。

これも「測定姿勢ガイド」なるものが付いている。
間違った姿勢だと赤色ランプ、正しい姿勢だと青色ランプが点灯する。
至れり尽くせりだ。
ひょっとするとガイドのない上腕式より正確かも。

もともと血圧は変動が大きい。
時間によっても変わる。緊張でも変わる。
在宅時と外出時でも変わる。
様々な場面で気軽に何度も測定できたほうがよい。

優れものだと思う。お勧めする。

(2014.7.23)

院長のつぶやきカラーコンタクトの虚偽表示問題

カラーコンタクト(カラーCL)はトラブルが多い。
これは眼科医の常識だ。普通のコンタクトの10倍くらい多い気がする。
理由は2つあると思う。

1つは、若い女性が正しい知識を持たないで無茶をする問題。
ネット通販で「安いが粗悪な」製品を買う。
定期検診を全く受けない。
ケアも自己流できちんとしていない。
友人に勧められて安易に手を出す。
「大丈夫だよ。簡単だよ。教えてあげるよ」
ただ、その友人も正しい使い方は知らない。危険千万。

もう1つは、着色剤がレンズ表面に露出している問題。
着色剤は角膜側に露出しても、まぶた側に露出しても、問題を起こす。
角膜のキズやら、アレルギーやら・・ 感染も起こしやすくなる。
だから、着色剤は露出していてはダメ。
着色剤が内部に封入され、外に露出していないものなら安全。
眼科医はそのように患者さんに説明してきた。

ところが、この点に虚偽表示が見つかった。
国民生活センターが2014年5月22日に発表した資料によれば、
調査した17銘柄中9銘柄のカラーCLが虚偽表示をしていた。
本当は着色剤がレンズ表面に露出しているのに「内部に封入されている」と。
嘘がバレた。
つまり、表示を信用するわけにはいかないということ。

着色剤をレンズの内部に閉じ込めるには技術が必要だ。
コストも高くなる。つまり、そんなに安いはずはない。
誰も知らないような会社の製品、あまりに値段が安い製品は、危ない。

もっとも、有名メーカーでも、安心とは限らない。
自社生産ならそれなりに基準があって、遵守しているはずだ。
しかし、カラーCLでは他社から仕入れて売っている場合もある。
自社できちんと検査していない可能性があるので、注意が必要だ。

なお、現在、川本眼科で処方している「ディファイン」は
国民生活センターの調査でも問題なかった。
「イルミネート」は今回の調査の対象になっていない。

個人的には、カラーCLは困った流行だと思っている。
現状だと、なるべく手を出さないことをお勧めする。
それでも使いたい方は、ぜひ、眼科医に相談して下さい。

(2014.5.25)

■参考:虚偽表示をしていたカラーCL■
 Ever Color 1day (アイレ、アイセイ/台湾)
 One day Aire REAL (アイレ/台湾)
 Eye coffret 1day UV (シード/台湾)
 L-CON aDAY pop (シンシア/台湾)
 FRESHLOOK DAILIES (チバビジョン/独・米・シンガポール)
 BeeHeartB MAry (メリーサイト/台湾)
 BAUSCH+LOMB NATURELLE (ボシュロム・ジャパン/アイルランド)
 2WEEK VUETY (アイレ/台湾)
 tutti VANITY Rich (PIA株式会社/韓国)
※国民生活センターの発表による

—————————————————-
●追記 2014. 5.29
 FRESHLOOK DAILIES についてメーカーが反論している。
 http://www.alcon.co.jp/docs/nc-press-release_140523.pdf

 ちなみに、チバビジョン社はアルコン社に吸収合併された。
 今はアルコン株式会社ビジョンケア事業部になっている。

 川本眼科にも担当者が2名で来訪し、いろいろ釈明していった。
 私のホームページをわざわざ読んでいるんだと妙に感心。

 着色剤部分で凹凸はなく、角膜障害は起こさないという趣旨。
 現在まで着色剤に起因する障害の報告もないと力説。
 ん? 発表文と担当者の説明が微妙に食い違うような・・

 発表文では「レンズ表面に色素が露出しない」
 これは、正面からの反論だ。でも主張だけで証拠がない。
 そのことを証明する実験結果が示されなければ説得力に乏しい。
 国民生活センターは電子顕微鏡写真を呈示しているのだから。

 担当者は「たまたま露出したとしても障害を起こさない」
 それって本当なのか? 他のレンズとはどう違うのか?
 今日の説明ではレンズ素材と色素が一体性が強力らしい。
 これも初めて聞く話。証拠の呈示が必要だと思う。

 アルコン社が信用を重んじるメーカーだということは認める。
 FRESHLOOK DAILIES が重篤な眼障害を起こしたという話も聞かない。
 得体の知れない弱小メーカーと一緒にされたことは同情する。

 でも、逆にアルコン社ほどの世界的大メーカーならではの責任がある。
 着色剤が絶対に露出しない製品を作ってほしい。
 アルコン社の技術力ならそれは可能なはずだ。
 「行政が医療機器承認した」で満足してもらっては困る。
 もっと高いレベルの安全性を追求する姿勢を、強く期待する。

院長のつぶやき甥が東大合格

今日、甥が東大理科三類に合格した。
おめでとう!
義弟も東大医学部卒で、名古屋で整形外科を開業している。
親子で同窓となったわけだ。私と息子とも。

長期にわたる努力が報われたものと思う。
大学に入ったら、青春を謳歌してほしい。
自由を満喫できるモラトリアム期間はほかにない。
多くのことを経験し、失敗もしてみればよい。

目の前には無限の可能性が広がっている。
大学合格はゴールではなくスタートだ。
若者の未来にエールを送る。

(2014. 3.10)

院長のつぶやき院内Wi-Fiの設置

お断り】 Wi-Fiについての解説はしていません。                
   言葉自体を知らない方にはチンプンカンプンかも知れません。

 

患者さんの待ち時間対策として、院内にWi-Fiを設置した。
通信速度が速くなるし、パケットの制限も回避できる。

大変だった。甘く考えて始めたが、何度も立ち往生。
簡単にできる場合はあるのだろうが、一度つまづくと苦労する。
セキュリティ問題、固定アドレスの衝突など問題山積。
ハッカーに自院のパソコンの中身をのぞかれても困る。

最初はNTTのDoSPOTというサービスを使うつもりだった。
ところが、当初の目論見では上手くいかないことが判明。
業者任せにするつもりが自分でやらなければならない羽目に。

紆余曲折の末、そのままでは難しいと結論。
セッションを追加してプロバイダー契約を新たに結んだ。
これで既存のLANとは別々になり、情報漏洩の心配もなくなる。

結局、1ヶ月ばかり悪戦苦闘したことになる。

採用したのはFREESPOTというサービス
https://www.freespot.com/
無料で使えるようにしてある。

機種を問わず、いろいろな機器でつかえるのが特徴だ。
パソコン、タブレット(iPadなど)、スマホなど何でもOK。

院内に接続の仕方を書いたパンフレットを用意した。
接続すれば、後は画面の表示に従うだけ。
原則として「メール認証」という手続きが必要。
(機器によっては必要ない)
1回認証してしまえば2回目からはすぐつながる。

自分でiPadによる接続を試みた。
私自身は簡単にできた。難しくはないと思う。

ただ、2階に無線ルーターを置いているので電波が弱い。
確認したところ、受付前、診察室前は問題ない。
視力計よりも奥には電波が届いていないようだ。
近い将来、LAN配線工事をして機器を1階に移設する予定。
それまでは場所を選んで使って下さい。

無線を使っているので情報が漏れる心配はある。
インターネットへの接続なら何ら問題ない。
厳重に秘匿が必要な重要メールの送信はお勧めしない。
こんなところで極秘メールを送る人もいないだろうが。
神経質になりすぎる必要はないと思う。
携帯電話だって危険性は同じなのだから。

せっかく苦労して設置したWi-Fiなので、
どうか大勢の方に使っていただきたい。

(2014. 3.2)

院長のつぶやき浅田真央選手の挑戦

浅田真央選手は高難度のプログラムに挑み、成功させた。
失敗を恐れず、果敢に挑戦した気概に拍手を送りたい。
求道者のように至高を目指す姿は、本当にかっこいい。

女子のフィギュア選手は体型の変化と闘わなくてはならない。
若い時には簡単に跳べたジャンプが跳べなくなる。
安藤美姫は4回転サルコーが跳べなくなった。
浅田真央はトリプルアクセルの成功確率が格段に下がった。
ジャンプの成功/失敗で点数は大きく変わり、不安定になる。

競技会で勝つためにはもっと別の道もあった。
成功確率の低いジャンプは最初から挑戦しない。
高難度の技の習得に時間をかける必要がなくなる。
それだけ、練習時間を他の技の習熟に割くことができる。
確実に跳べるジャンプに磨きをかけて、出来栄え点(GOE)で稼ぐ。
スピン、ステップ、スパイラルで失敗することは少ないから、
ギャンブルの要素が減って、いつも安定した得点を出せる。

キム・ヨナの選択した道はこれだった。
そして、実際に成功した。前回は金、今回は銀。
勝つことだけを考えれば、正しい戦略だった。

採点競技においては、採点基準が重要だ。
下手なアクセルよりは上手なルッツのほうが高点数になってしまう。
しかも、ジャンプの失敗は後を引く。
今の採点基準においては、浅田真央は不利だったと言うしかない。

でも、より困難な道を選んだ者こそ、次の時代の先駆者になる。
浅田選手は女子フィギュアの未来を見せてくれた。
あなたのチャレンジを心有る人は覚えている。

(2014.2.24)

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