院長のつぶやきWindows10に全面的に移行
メインで使用しているパソコンと振込専用で使っているパソコンは
Windows7 のままにしていた。使えないソフトがあると困るから。
特にネットバンキングには使わないでくれと銀行から言われていた。
先日、ネットバンキングは条件付でOKが出た。
ブラウザをEdgeでなく Internet Explorer11 で使ってくれというのだ。
Edge に対応させるのは難しいらしく、どこの銀行も同じらしい。
タスクバーの検索ボックスでieと打ち、IE11を「タスクバーにピン留め」すればよい。
先日2つのパソコンを両方ともWindows10に移行させた。
ほとんど問題なく、Windows7の感覚のままで使える。
1つだけソフトをインストールし直す必要があったが、Windows11のせいなのか不明。
違和感なく使えるが、逆に今は何が良くなったのか、よく理解していない。
(2015.12.15)
院長のつぶやき集団的自衛権騒ぎに思う
集団的自衛権では世間が騒がしかった。
こういう話題は政治的に敏感で、正義を振りかざす過激な人が必ずいる。
だから、ネットで発言するとすぐ噛みつかれる。
だから、多くの人は発言を差し控える。
私も「ノンポリ」を決め込んできた。
でも、嵐も過ぎたようだから、今なら少しは冷静な議論ができるだろう。
一連の安全保障関連法案を「戦争法案」と呼んだのは反対派の作戦勝ちか。
法案にマイナスイメージを植え付けることに成功したと言える。
ただ、言葉として正確でないプロパガンダは大嫌いだ。
レッテルの貼り付けは危険な手法で民主主義の根幹に関わる。
最近は「ワンフレーズ・ポリティクス」が大流行だが、こういう政治は困る。
自民党も野党も猛省してもらいたい。
ただ、こういう手法が流行るのは国民がその程度ということでもある。
戦争は誰だってしたくない。悲惨や不条理に満ちているから。
憲法第9条は、「日本は他国に戦争を仕掛けない」という宣言で、立派なものだ。
大勢の国民がこの宣言を守ろうとしているのも素晴らしい。
この宣言を未来永劫守り続けようとするのは高い理想だと思う。
ただ、残念ながら、こういう宣言をしたからといって平和が守れると考えるのは甘い。
「他国が日本に戦争を仕掛ける」ことは防げないからだ。
世界には「平和を愛する国」ばかりではない。北朝鮮のような好戦的な国もある。
中国やロシアは自国の利益のためなら軍事力を行使することを躊躇わない。
軍事力に対抗できるのは軍事力しかない。これが国際社会の現実だ。
戦争の脅威から身を守るために、自衛隊が発足し、日米安全保障条約が結ばれた。
どちらも違憲ではないかと激しい議論があった。反対する人も多かった。
自衛隊が結局旧日本軍の復活ではないかと多くの人が心配した。
安保反対を叫ぶ学生たちは純粋だったし、戦争を招来する危険を感じていた。
学生時代に左翼的な友人もいたから、彼らが真面目で真摯だったことは知っている。
だが戦後70年間平和が保たれた事実が、この枠組みは成功だったと証明している。
集団的自衛権は、日米で軍事同盟を結んでいる以上、当然だと感じる。
国連の平和維持活動など他国の軍隊と協調する際にも不可欠だろう。
そもそも、どう考えても、これで急に戦争の危険が高まるとは思えない。
「違憲だからダメ」という議論はこと安全保障に関する限り、説得力がまるでない。
条文だけ素直に読めば、自衛隊だって、安保条約だって違憲だろう。
でも現実に対処するために解釈改憲で切り抜けてきた。
条文の言葉尻だけ議論したって意味はない。問題は現実の必要性があるかどうかだ。
国の安全保障は最も優先度の高い事項であり、学者の解釈は参考意見にしかならない。
最終的には国民の意思によって決めるしかない。
日本国憲法は「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」
で始まる。最後は国会で決めろということだ。
一連の騒動で一番気になったことは次のような言動パターンだ。
「自分たちは絶対的に正しい善で、相手は打倒すべき悪だ」
「自分たちは善なのだから、何を言っても多少暴走しても許される」
「相手は悪なのだから侮辱してもかまわない」
こういう思想が行き着くところは妥協しない原理主義で危険きわまりない。
今年もたくさんそういう事件があった。
正義は1つではない。その人なり、その集団なりの正義があるのだ。
立場が違えば正義も違う。他人の正義もある程度認めなければ話し合えない。
民主主義の基本はルールに従って冷静に議論することだと私は思うのだが。
一国の首相に罵詈雑言を浴びせかけるやり方には不快感と反感を覚えた。
以上、普段は政治活動を全くしないノンポリのたわごとでした。
お願いだから過剰に反応して噛みつかないで下さい。
何を言われても再反論はいたしません。ごめんなさい。
(2015.12.14)
院長のつぶやきクリーンディーゼルの嘘
VWのディーゼル不正問題は悪質で許しがたい、と思った。
ただ、いろいろ調べると、不正でなくてもディーゼルには問題があるようだ。
意図的な不正をしていなくても「検査時と実走行時では別」なのだそうだ。
つまり、実走行では検査時よりもはるかに多くの汚染物質を排出している。
VW以外のメーカーでも、あらゆるディーゼル車でそういう傾向がある。
それは技術的にやむを得ないことで、良く知られた「常識」らしい。
えっT??? それって本当なの???
・・・ということはクリーンディーゼルなんて謳い文句は大嘘じゃないか。
検査だけすり抜けて、実際にはNOxやススを盛大にまき散らすって・・
いくら燃費が良くても、軽油が安くても、環境に悪い車が増えるのは勘弁して欲しい。
環境問題を考えたら、今日でもガソリン車を選ぶべきだと思う。
検査法も、もっと実走行に近い条件で計測して欲しい。
一度大気が汚れたら、それを元に戻すのは大変なことなのだから。
(2015.10.16)
院長のつぶやき待ち時間対策
一時期、待ち時間2時間が常態化してしまった。
いくら何でもさすがにこれはまずい。
待ち時間短縮の対策を取ることにした。
まず第一に、新規のコンタクト処方を中止した。
種類を説明したり、処方したり、装用指導したりに大変な手間暇がかかる。
それでいて、その後長期の継続率は低い。
低価格志向で、安売り店やネット購入に走る人が多かった。
コンタクトを扱う店や眼科は多いから、中止しても患者さんは困らない。
これは効果があった。
医師がコンタクトの商品説明に時間をかけなくても済む。
スタッフが30分くらい手を取られていた装用指導をしなくて済む。
正解だったと思う。
第二は、説明方法を見直した。
重要事項に絞り、端的に検査結果を伝えることにした。
従来、詳しい説明をするつもりが、回りくどく、逆にわかりにくくなっていた。
時間をかけて説明したのに、理解されていないことが多かった。
これも時間短縮につながった。
しかも患者さんの満足度はあまり変わらないようだ。
メリハリをつけて、大事なことだけをストレートに説明するのがよさそうだ。
第三は、通院間隔を従来よりあけることにした。
病状が軽ければ「症状が改善しないときだけ次回受診」にすることもある。
これはやり過ぎると安全性を損なうので、心配もある。
安全に大きな問題が生じない範囲で、通院回数を減らすようにしている。
以上のような方策で、最近の待ち時間はかなり短縮されたと思う。
これでもダメだったら・・・全面的に予約制を採用するしかないのかも知れない。
(2015.10.15)
院長のつぶやきアナフィラキシー
スギ花粉のアレルゲン免疫療法を自分に試したら上手くいった。
これに気を良くして、今はダニのアレルゲン免疫療法を自分で試している。
ダニ抗原エキスを少しずつ増量しながら注射する。
抗原に身体を慣らして過剰な反応が起こらないようにするわけだ。
順調に増量できていたが、本日アナフィラキシーを起こしてしまった。
外来を始める直前の朝の出来事。
アナフィラキシーは重症型のアレルギー反応。
最悪の場合、喉頭浮腫をおこし、呼吸ができなくて死ぬこともありうる。
ここまで順調だったので、正直想定外だった。
注射の時に少し出血したので、抗原が血管に入り込んだのかも知れない。
身体が熱くなるような感覚があって、ちょっとおかしいな、と思った。
それから1分くらいのうちに、顔が真っ赤になり、全身に発疹。
少し息苦しさを感じた。
自分で自分にやっているので、自分で何とかするしかない。
落ち着くよう自分に言い聞かせ、エピペンを持ってくるようナースに指示。
これは緊急用のアドレナリン注射液。アナフィラキシーの特効薬。
躊躇っている場合ではない。服の上から太腿にブスッ。
医者やっててもさすがに初めての経験だったが、針が細くて痛くなかった。
ステロイドの点滴をする方法があるが、実は眼科には何も置いていない。
普通は要らないから。
セレスタミンという抗ヒスタミン薬とステロイドの合剤を2錠内服。
薬が効いてくれば収まると思ったが、効くのが間に合わないと困る。
「もし俺が倒れたら救急車を呼んでくれ」とナースに依頼。
カミさんも医者だけど、眼科のキャリアしかないから救命処置は無理。
怖かったが、幸い5分ほどで薬が効いてきて、症状は大幅に改善。
死なずに済みました。
体調はまだおかしかったけれど、外来はいつも通りこなしました。
開業医は診療に穴を開けるわけにはいかない。
いや、開業医って病気できないんです。ちょっとつらい。
(2015. 9.02)