川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき娘の選択

娘は慈恵医大をやめ、この4月から東大理科一類に進む。
医師にはならないという選択。
傷つき、苦しみ、悩んで、たどり着いた結論。

最終的にどういう人生を送るのか、親としては不安だが、
紆余曲折の末に娘が決めたこと、温かく見守ってやりたい。

少し回り道をしてしまったけれど、長い人生からみればたった3年。
回り道が人生経験として役に立つこともある。人間万事塞翁が馬。

娘は再び大学生活のスタートラインに立つ。
明るく、前向きな気持ちで、一歩を踏み出そうとしている。
頑張れよ!

彼女の未来にエールを送る。

(2016.3.17)

院長のつぶやき第二東名への反対はどこへ行ったのか?

2月13日に第二東名高速の豊田東JCT~浜松いさなJCT間が開通した。
これで、伊勢湾岸自動車道を使うと我が家から御殿場まで快適に走れる。
東名の岡崎あたりの慢性渋滞も解消するとみられる。
便利になって、ありがたい。大歓迎だ。

思えば、長く、根強い反対が続いた。
「こんなものは無駄だ」「金をもっと別のことに使え」
誰しも、お金を出したくはないから、仕方ないのだけれど。
猛反対や批判をくぐり抜けて、ここまでたどり着けたのは良かった。

不思議なのはマスコミの態度。
最初の頃はほとんどのマスコミが反対ないし懐疑的な立場だった。
それが今では歓迎一色で、どうなっているんだ?と思う。
君子は豹変する、とは言うが、あまりの節操のなさにあきれる。

もちろん、東名の慢性的渋滞で途中から必要性は明白になったのだが。
「自らの不明を恥じる」という反省の弁はとんと聞かれない。
マスコミに長期的展望や見識を期待できないことの一例と言えよう。

リニア新幹線も、JR東海が税金を使わず自前で建設するにもかかわらず、
いまだに「無駄だ」「エコでない」と強く反対する人たちがいる。
完成したら、反対を唱えていたことは忘れて大いに利用するのだろうが。

そう言えば、明治の頃の鉄道建設も反対運動で大変だったらしい。
でも、鉄道が来た町と来なかった町で、その後の運命がどうなったか・・
もちろん、迷惑な面もあるだろうが、公共の福祉という観点もある。
あまり近視眼的な反対運動は困ったものだ。

私が困った反対運動だと思っている例:
・それぞれの地域のゴミを処理する焼却施設の建設反対
・住宅地への保育所建設反対
・バイオセーフティレベル4の実験施設反対

根拠に基づかない憶測による不安からの反対が多いと感じる。
それに、態度があまりにも頑なで、一歩も譲歩しない。
地域エゴだと批判されても仕方ないだろう。

NASAの宇宙開発だって非難される。
日本のロケットも無駄金と言われた。
スポーツ選手の育成に金を出すにも反対はある。
ちょっと、金、金、ばかり言って何でも反対みたいだ。

どうも、無駄遣いは良くないが、金には替えられないこともある。

そんなわけで、私なりに考えること↓
・招来への投資については、性急に結果を求めず、長期に資金を出したい。
・世界に誇れるような大プロジェクトには、積極的に税金を投入したい。
・自分の利益最優先ではなく、社会に貢献するという立場から考えたい。

(2016. 2.21)

院長のつぶやきアルコール除菌スプレー

ちょっと手軽に除菌したいときにアルコールは便利だ。
ここでいうアルコールはエタノール(エチル・アルコール)のこと。

〇揮発性なので、拭き取りをしなくてもよい。
〇口に入っても安全。

診療所でも重宝している。
次亜塩素酸のほうが強力だが、皮膚に付着すると炎症をおこす。
拭き取りをしなければならないのは厄介だ。

口に入る可能性がある場合にはなおさら便利だ。
家庭でまな板や弁当箱やキッチンマットなどの除菌にも使える。

そう思って、スプレータイプの商品をコストコで買っていた。
フマキラー「キッチン用アルコール除菌スプレー」

ところが、なんか変だ、と思い出した。
通常、医療用で使うエタノールは速やかに揮発する。あっという間だ。
ところが、これをスプレーしてもなかなか乾かない。
いつまでも表面が濡れた状態で、乾燥にずいぶん時間がかかる。
エタノールの濃度が相当低いのではないかと疑った。
しかし、容器の表示を見てもどこにも濃度は書かれていない。

そこで、インターネットで調べた。
その結果、エタノール濃度が45%しかないことがわかった。
うーん。これでは濃度が低すぎる・・・

エタノールの消毒効果は約80%で最高となる。
これより濃度が高くても低くても消毒効果は落ちるのだ。
45%では、せっかくのエタノールも十分な効果を発揮できない。
たぶん、高濃度のエタノールが使えないものがあるからだろう。
高濃度だと変色したり色落ちしたり素材が傷むことがあるから。
クレームを恐れたのだと思う。
しかし、肝腎の除菌効果が悪くては意味がないではないか!

ちょっとがっかりだ。だまされた気分。
安全性を重視したという主張するのだろうが、それならそれで、
エタノール濃度をきちんと表示しておくのは最低限の仁義だと思う。

さっそく、エタノール濃度が80%に近いものを探した。
その結果、良さそうだと思ったのは「エコクイックアルファ78」
数字の通り、エタノール濃度が78%の商品。
余計なものが入っていないのが良い。Simple is best!
1L(\540), 5L(\2,160), 10L(\3,456), 18L(\4,900)から選べる。
アマゾンで買える。

スプレーとして使うにはスプレー容器も必要なので、それも探した。
高濃度のエタノールでも大丈夫な容器は限られる。選んだのは
「スプレーボトル(霧吹き)トリガータイプ詰替容器」
500ml(\220)と300ml(\200)が選べる。
同じくアマゾンで買える。

市販のアルコール除菌スプレーよりはるかに除菌効果が高いはず。
詰め替えの手間はかかるけど、絶対こっちのほうがお勧め。

(2016. 2.19)

院長のつぶやき電力料金自由化

4月から電力料金が自由化される。
電力会社が選べる時代になったのだ。

今、あちこちの電気事業者から勧誘が来ている。
私も、少しでも電気料金が安くなるのは大歓迎だ。
今までの中部電力よりも安い料金を呈示されれば心が動く。

中部電力も対抗して、従来よりは安いプランを出してきた。
確かに今までよりは安い。大幅ではないが・・
これを見て、新電力の中にはさらに値下げしたところもある。

で、私はどうしたか。
さっさと中部電力の新プランを申し込んだ。
もっと安い料金プランが登場するかも知れないのになぜか。

一番の理由は新電力が安定供給してくれるかどうかの不安だ。
安くするには当然コストダウンが必要だ。
設備投資やメンテナンスの費用も削っている可能性がある。
通常は大丈夫でも、非常時に問題が露呈するかも知れない。
顧客が少ないうちはOKでも多くなったとき大丈夫か?

電気は必要不可欠なものだ。特に業務上は信頼性が至上命令だ。
新電力には実績がない。
数年間安定供給したという実績が欲しい。
少しくらい安くても停電などのトラブルが起きたら最悪だ。

そういうわけで、今回は実績ある中部電力しか選択肢がなかった。
あと何年かはこのまま様子をみようと思う。

(2016. 2.16)

院長のつぶやきエアオプティクス ブライト/カラーズ

新しいコンタクトを取り扱うことにした。
川本眼科では、コンタクト診療は縮小することにしている。
その中でも、あえて新規採用するだけの価値があると判断した。

「エアオプティクス ブライト/カラーズ」というアルコン社のレンズ。
採用の決め手は、カラー・コンタクトの安全性を画期的に高めた点。

カラー・コンタクトにトラブルが多発し、危険なことは眼科医の常識だ。
私も「カラコンは危ないから、やめときなさい」と繰り返してきた。
でも、お洒落をしたい若い女性にはなかなか耳を傾けてもらえない。

なぜカラー・コンタクトは危険なのか?
第一に、素材の酸素透過性がきわめて低い。
着色しやすいという理由で、一昔前の素材が使われているのだ。
第二に、色素がコンタクトの外側に露出していて、目に障害をおこす。
角膜側に露出していれば角膜のキズ、結膜側に露出していれば乳頭増殖。
感染症やアレルギーが多発する。

逆に、この点をクリアできれば、眼科医として反対する理由はない。

今回のコンタクトは酸素の透過性が圧倒的に高い。
(a)通販やドンキホーテ等で販売している大半のカラコン Dk/L=8~17
(b)フレッシュルック・デイリーズ イルミネート Dk/t=26
(c)ワンデーアキュビュー・ディファイン Dk/L=33
(d)エアオプティクス ブライト/カラーズ Dk/t=138

Dk/LとDk/tはメーカーによる測定法が違うのだが、ほぼ同じものとみてよい。
角膜内皮細胞を守るためにDk/Lが24以上のコンタクトが推奨されている。
従来、通販コンタクトよりましだと(b)(c)をお勧めしてきた。
今回新発売のコンタクトは次元が違い、とびぬけている。

これだけ酸素透過性が高いのはシリコンハイドロゲルという素材のおかげ。
2004年頃にはじめて世に出た。徐々に従来型の素材に置き換わっている。
今回のコンタクトはこの素材を採用した初めてのカラーCLなのだ。

そして、色素はきちんと内部に閉じ込められていて、露出してはいない。
つまり、カラーCLの2つの問題点をクリアできている。
その安全性は「エアオプティクス アクア」と同等と考えてよい。

メーカーのプレスリリースは↓
http://www.alcon.co.jp/docs/nc-AOBrelease160121.pdf

なお、川本眼科では、コンタクトの新規処方は行っていない。
現在もコンタクト受診中の方にだけ処方する。(サンシバタで税込\3,800)
2/9にトライアル・レンズが届くことになっている。
当院でなくても、多くの眼科・量販店が取扱いを開始しているはずだ。

(2016. 2.7)

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