院長のつぶやき働く意欲
テレビで日本の人口が減少して大変だと議論していた。
私は人口が減ること自体は悪いことだとは思わない。
生活環境や自然保護のことを考えると今の人口は多すぎるくらいだ。
ただ、人口構成が極端に高齢者に偏るのが最大の問題だ。
働いて社会を支える年齢層が相対的に減ってしまう。
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対策は、なるべく多くの人に働いてもらうしかないだろう。
歳を取っても働ける人は働く。女性も働く。工夫して失業をなるべく減らす。
それで足りなければ、外国の若い働き手に来てもらうしかない。
ただ、外国労働者が増えると別の問題が起こりそうだ。
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働く人を増やすには制度も大事だ。
ところが、働く意欲を失わせるような問題が2つある。
1つは配偶者控除。
働くと控除が受けられないために、かえって収入が減ることがある。
ある程度以上は働くな、と言わんばかりのこの制度。どうみてもおかしい。
少なくとも、「より多く働くとかえって損をする」という事態はなくさないと。
もう1つは生活保護。
なまじ働くと生活保護より生活が苦しくなるというのでは、「働くな」と言っているようなもの。
特に医療費などを含めて考えると生活保護が有利らしい。
そのために、生活保護を受ける人がかつてないほど多くなっているとか。
これも制度がおかしい。どんな仕事でも働いたほうが得になる仕組みが当然。
収入が極端に低ければ医療費の自己負担をなくすとか、方法はいろいろ考えられる。
財源が限られているのなら、どこにお金を回すべきか再検討しないと。
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多く働けば、その分だけ報われる。
こんなの当たり前のことではないか。整合性のある制度設計をしないと。
(2012.2.11)
院長のつぶやき2011年を振り返って
2011年は東日本大震災、大津波、原発事故の年だった。
あらためて亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたいl。
そして1日も早く復興しさらなる発展・飛躍へとつながりますように。
被災地に送るメガネを集めたり、節電に苦労したり。
学会もずいぶん中止になった。
ようやっと落ち着きを取り戻してきた感がある。
来年こそ希望と再生の1年になることを強く願っている。
地震や津波は仕方ないとしても、原発は人災だと思う。
原発の存在そのものが人為の所産だから。他に選択肢はあったのだから。
なでしこジャパンのワールドカップ優勝は久々の明るいニュースだった。
快挙だと思う。そして震災に打ちひしがれた人々に希望を与えた。
人々に失望しか与えていない政治家は見習って欲しいものだ。
今日は仕事納め。川本眼科は明日から1週間休診いたします。
それではみなさん、良いお年をお迎え下さい。
(2011.12.28)
院長のつぶやき救命救急士の挿管
12月20日に長崎の離島で救命救急士が気管内挿管をしたことが問題になっているらしい。
患者は船で搬送され、結局は死亡した。
挿管にあたり医師の指示を受けなかったことが違反とされているようだ。
でも、危急の際に電話で指示を仰いでいる余裕などどこにあるのか。
警察が業務上過失致死の疑いで調べているとも聞く。
医師のみの掲示板(m3.com)では匿名でやたらとバッシングする向きもある。
しかし、私はこの行為は、少なくとも人命救助の目的にはかなっていると思う。
人が死ぬか生きるかの瀬戸際に手続き論や形式論を持ち出してもねえ・・
この離島には医師はいなかった。搬送もヘリではなく船だと言うのだ。
つまりこの救命救急士以外に救命を担える人間はいなかった。
マスクを使えばよいという議論もあるけれど、マスクで上手に換気するのは結構難しい。
挿管する技術があれば挿管したほうが確実だ。
だいたい、現場にいなかった人間が事情もわからないのに勝手なことを言うのはおかしい。
正しいことをした人間がいわれのない非難を受けて萎縮することがなければいいが・・
(2011.12.25)
院長のつぶやき迷惑な売り込み電話
不動産業者などの電話セールスに悩まされて、10年ほど前に自宅の電話番号を変更した。
それ以来、自宅の電話番号は原則として名簿には載せない。
名簿に載せるといつのまにか流出して業者の手に入り、元の木阿弥となる。
たいていの場合、診療所に昼間電話してもらえばすむ。
番号を変更するとさすがにセールス電話はぱったりと途絶え、快適だった。
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しばらく迷惑電話がなかったので油断して、2つばかり名簿に自宅電話を載せた。
会員にしか名簿が渡らないはずだった。信用していた。
甘かった。
以前ほど頻繁ではないが、また売り込み電話がかかるようになってしまった。
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とくに悪質なのが「創生」なるマンション業者。
会員にしか配布されないはずの名簿を不正に入手したのだろう。
しかも、自社のデータベースに登録してあるらしく、何度も何度も電話がかかる。
入れ替わり立ち替わり別の人間がかけてくる。
「マンション経営も節税も資産運用も興味ない」と断っているのにまたかかる。
どこで電話番号を知ったのか聞いても口を濁して答えない。
電話番号データの削除を要求しても知らん顔。
さすがに腹に据えかねたのでネット上で実名を出す。
こんな商売の仕方がまかり通ると思ったら大間違いだ。
(2011.11.5)
院長のつぶやき2P→3P変換アダプター
長年欲しかった製品がようやく発売された。
電気コードの「2Pプラグ+アース線」を「3Pプラグ」に変換するアダプター。
原理的には簡単にできるはずのものなのだが、今まで存在しなかった。
日本のコンセントは大半が2Pで3Pは珍しかったから。
需要が少なくて売れないと判断されると、製品にしてもらえない。
3P→2Pはいくらでもあるのに。
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2000年に診療所の建物を建てた際、コンセントはすべて3Pにした。
アースがあるほうが原理的に正しいと思ったから。米国では標準だし。
アースがなければ漏電して感電するかも知れない。
アースがなければ電気ノイズが発生して電子機器の障害になるかも知れない。
ところが、世の中必ずしも良い物が普及するわけではない。
せっかく設備は3P対応なのに実際はアースなしで使わざるを得なかった。
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それから11年半。
輸入品に3Pプラグが増え、対応して3Pコンセントが増えた。
ようやく2P→3P変換アダプターの需要が生まれたわけですな。
そしてサンワサプライがついに製品化。商品名はTAP-AD1R
この製品を発見したとき「とうとう出た!」と感動してしまった。
長かった~。待ちくたびれたぜ。
時代がようやく私に追いついたのだ、と勝手に悦に入っている。
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あとは価格。買う人が増え、2社以上で競争が始まれば必ず安くなるはず。
そこで宣伝。みなさん、アースは大事です。3Pコンセントを有効に利用しましょう!
※つまりはこの製品をどんどん買いましょう、ということ。
(2011.11.4)