川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき眼の無料検診

去る2月27日(日)に愛知県眼科医会主催で「眼の無料検診」が行われた。
http://www.a-gankai.com/examination/examination.html
緑内障の多くが未発見で、受診していない人が多いという緑内障疫学調査
(眼科医の間では”多治見スタディ”と呼んでいる)の結果を受けての企画である。 http://www.ryokunaisho.jp/general/ekigaku/tajimi.html http://www.nikkansports.com/ns/general/health/37/he37_73.html
もちろん、趣旨は素晴らしい。しかし、基本的にはただ働きである。

自分がただ働きするのはしかたがないが、参加するスタッフの給料は
払わないわけにはいかない。休日出勤であるから割高だ。人件費だけで
10万円くらいの持ち出しとなってしまう。「医は仁術でしょう。お金のこと
ばかり言って情けない」とお叱りを受けそうが、実際には開業医はクリニックの経営者でもあって、昔と違って一歩間違えば赤字になってしまう昨今の
医業情勢にあっては、お金のことも考えないわけにはいかない。

そうは言っても、愛知県眼科医会全体で始めた企画である。他院も参加
するところが多いらしい。お付き合いの意味でも参加しないわけにはいか
ないようだ。 そう考えて参加を決めたが、実はもう一つ問題があった。

川本眼科は通常2診体制だが、この日、家内は所用で不在。私1人で診察しなければならなかったのだ。まあ、なんとかなるさと気楽に考えて、あんまり宣伝もしないことにして、検診の受診者数が少ないことを祈った。

ふたを開けてみると・・・ 受診者数152名の大盛況。3時間待ちなんてことになってしまった。検診を受けずに帰った方も相当いらっしゃったから、もし
2人でやっていたらきっと200名を超えたでしょう。午前10時から午後1時までの3時間の予定だったが、結局飲まず食わずで午後4時半までかかり、最後はもうげっそり疲れてしまってふらふらだった。

もちろん、やり方次第ではあって、何の説明もせずにすませれば
これほど時間はかからない。
しかし、今日、そんなやり方では患者さんは満足されない。
どうしても結果の説明は必要だし、質問があれば検診だからといって
断るわけにはいかない。
結局、普通の診察と同じくらい時間がかかってしまうのだ。

しかも、検診だからということで、瞳孔を開かないで網膜・視神経を観察しなければならないが、これがまた気を使う。瞳孔を開かないと、鍵穴から部屋の中をのぞいて いるみたいなもので、大変に見にくいし、細かい点がわからない。立体的な観察も困難だ。

しかも、定期的な診察を受けている患者さんと違って、検診で見落とすと
その方はもう当分眼科を受診しない可能性が高い。受診者はこの検診を
受ければ何でもわかるという過剰な期待感を持っているから、責任は重大
である。

本当に、本当に疲れた。
来年も同じ形で検診を実施するのなら、正直言ってもう参加したくない。

検診というのは大勢の方を対象にスクリーニングするのが目的なのだから、
眼底写真を撮ってあとで判読して通知するくらいが適切なのではないだろうか。 (こんな愚痴を最後まで読んで下さってありがとうございました)

院長のつぶやき生年月日は西暦で

日本では、生年月日を表示するのに元号を使うのがあたりまえに
なっている。私も、長い間自分の生年月日を昭和33年と書き続けてきた。最初に川本眼科のカルテを作った時にも、生年月日は元号表記にした。あまりにも社会で定着しているので、ほとんど疑問にも思わない。

しかし、数年前、生年月日の元号表記がきわめて不合理なことに
ようやく気がついた。

まず、第一に、外国人の生年月日まで元号で表記するのか、
という問題がある。

川本眼科にも、たまに外国人が受診することがある。アメリカ人やドイツ人
の場合でも昭和○○年生まれ、と書くのか? 韓国人や中国人の場合は、歴史的に微妙な問題があるから、生年月日を元号表記にするのはもっと
まずいだろう。
つまり、外国人の場合は生年月日を西暦で記載せざるをえないのである。
それなら、日本人の生年月日も西暦で記載したほうがすっきりする。

第二に、元号では年齢を確認するのが不便きわまりないという問題がある。

平成17年に明治43年生まれの人が何歳か、という問題に即答できる人が
いるだろうか?
正解は95歳(誕生日前なら94歳)だが、もし西暦で表示すれば「2005年に
1910年生まれの人は何歳か」という問題になって、簡単に計算できる。
引き算をするだけのことだ。小学生でも暗算で答を出すだろう。

一方、元号では、手元に年齢早見表がなければ年齢がわからない。

紹介状や診断書には、必ず年齢を書かなければならない。カルテには年齢が記載してあるのだが、残念ながらこの記載は1年するともう違ってきてしまうから、あてにはならない。生年月日が元号だと年齢が違っていることが
発見しにくい。

こんな時、生年月日が西暦で書かれていれば話は簡単だ。
すぐ計算できる。

元号は、現在では明治以降にしか使われていない。つまり140年以上過去を表記することが実際上できない。日本史を学ぶ時すら使えないわけだ。
そして未来を表記するにも使えない。平成がいつまで続くか誰にもわからないからだ。

生年月日を西暦で記載してみてほしい。すぐその便利さに気づくはずだ。

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