川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき 低矯正メガネは近視を進行させる? 2017年10月9日

過矯正メガネ(度が強すぎるメガネ)は近視を進行させる。
このことは従来から言われてきた。実験的証明もある。

そこで、完全矯正メガネか低矯正メガネを処方するのが一般的だった。
低矯正メガネとは、度が弱く、かけてもまだ近視が残るメガネをいう。
完全矯正メガネは、近視が全く残らない、ピッタリのメガネをいう。

小学生~中学生くらいでは一般に近視化しやすい。
ある程度以上近視になれば、黒板に書いた文字が見えづらくなる。
よく見るためにはメガネが必要になる。

従来、過矯正を恐れ、低矯正メガネにするほうが安全と信じられてきた。
しかし、最近の報告では、低矯正メガネもかえって近視を進行させるそうだ。
これは、一般的にはかなり驚きなのではないか。
「近視を進行させたくないから弱くして下さい」という親は多い。
それが実は逆効果だったなんて、びっくりだ。

「ぼやけた見え方」は過矯正でも低矯正でも近視を進行させるらしい。
近視進行抑制には、くっきりはっきり見えているのが一番ということ。

まあ、それでも、過矯正よりは低矯正のほうがましだろう。
若干の低矯正は、害が少ないと思う。
完全矯正にするつもりが、実は過矯正になってしまう危険性はある。
視力が十分出る範囲で少し低矯正気味にしておくのは問題ないと思う。

問題は、あまりに度が弱すぎるのはダメだということ。
おおざっぱに言ってメガネ視力で0.7~1.0くらいならOK。
どちらかというと1.0に近いほうが良さそうだ。

(2017.10.09)

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