川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき コンタクト店に隣接する眼科 2016年1月26日

コンタクトを作りたいときには必ずここで診察を受けることになっている。
ふつう、コンタクト以外の病気は診ない。
簡単な病気なら診てもらえることもあるが、ややこしい病気だと他の眼科への受診を勧められる。

この眼科はコンタクト診療のためだけに存在する。
名目はどうあれ、実態は「〇〇コンタクト付属眼科」と言って良い。
医師の給料もコンタクト店が出している。

医師は、ふつうアルバイトである。
昔は、眼科でない科の医師がバイトをしていることが多かった。
内科医とか、産婦人科医とか・・
需要に対して眼科医が足りなくて、背に腹は替えられないということだったようだ。
当然ながら、コンタクト店にとっても眼科医のほうが良いに決まっている。
徐々に「ちゃんとした眼科医」に置き換わっていると聞く。
現在は、大手のコンタクト・チェーンでは眼科医を確保しているようだ。
でも、非眼科医も残っている。

診療技術はどの程度信頼できるのだろう?

さすがに、角膜の状態を診るくらいはやっている。
たとえ専門外でも、少し経験を積めばある程度の観察はできるようになるだろう。
「角膜のキズ」を指摘したり、ドライアイや結膜炎に対する投薬くらいは大丈夫だと思う。
問題が起きれば責任も取らなければならないから、それなりに勉強もする。
自分の手に負えない重症の場合は「もっと大きな眼科」に紹介してしまえば良い。
インターネットで購入して診察は全く受けない、よりはずっとましである。

ただ、角膜は診てもらえても、ついでに他の眼疾患もチェックするのは無理だと思う。
例えば、緑内障の早期発見などは期待できない。
仮に勤務しているのが眼科医だったとしても、コンタクト店のバイトではそこまで診ない。
その気になって、気合いを入れて観察しないとわからない。
あまり診療レベルに期待しないほうがよいと思う。
しっかり診て欲しいときは、「もっと大きい眼科」を受診して下さい。

(2016. 1.26)

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