院長のつぶやき 川本眼科が混んでいるとき空いているとき 2012年9月3日
今日の午前中は結構混んでいた。一番混んだ時間は2時間待ちになった。
午後は一転してガラ空き状態。15分待ちで診察が受けられる時間帯もあった。
患者さんの立場からすると、いつ空いているかは大きな関心事に違いない。
ところが、これが一筋縄ではいかない。
混むはずの時間帯が空いていたり、空くはずの時間が混んでいたりする。
例えば、白内障手術は毎週水曜日にあり、術後木・金・月に予約で受診する。
すると、術後患者の分だけ月・木・金は混むと予想される。
ところが、先週(8月最終週)は火・水が無茶苦茶混んだ。
逆に、月・木は拍子抜けするほど空いていた。
つまり、予想とは正反対の結果だった。
なぜそういうことが起きるのか。2つの要因があると思う。
1つは患者さんが”混んでいそうな日を避ける”ためだ。
手術患者さんの影響はもちろん大きい。
ただ、午前と午後に分散しているからせいぜい半日で5人。30分に1人程度。
患者さんが”空いていそうな日に集中”すれば、そのほうが影響が大きい。
もう1つは混みそうな時には予約検査を減らしたり人手を厚く配置したりしているためだ。
両方が重なると、逆転現象が起こると考えられる。
ほかにも同じようなことはある。
一般的に言うと、午前が混んで午後が空いていることが多い。
特に夏暑いときは顕著。誰でも夏のうだるような暑さは嫌いだから当然。
ところが、今年は夏の午後でもそれほどガラ空きではなかった。
長時間待つのを避けようと多くの人が空いている時間を狙ったせいだろう。
そんなわけで、「空いているはずがかえって混んでいた」は結構起こる。
最近はあまり軽々に予想を言わないようにしている。
なお、混むかどうかは単純に人数だけで決まるわけではない。
むしろ、「説明に時間がかかる患者さん」の数が一番大きな要因だ。
「手術するかどうか迷っている患者さん」
「他院での治療に納得せず相談のため受診した患者さん」
「緑内障と初めて診断を受けて診断と治療方針の詳しい説明を求めている患者さん」
「精神的に不安感の強い患者さん」
こういう場合には患者さんの納得を得るのにどうしても時間が必要だ。
1人15分~20分かかる患者さんは珍しくない。
そういう人が4人いれば1時間以上取られる。でもこれは絶対必要な時間。
単純計算では平均で1人5分で診なければ外来をこなせない。
比較的快調に患者さんをさばいていたのに、急にばったり止まることもある。
いつが空いているかの予想はきわめて困難だというのが私の結論。
まことに申し訳ないが、多少の混雑は覚悟しておいでいただきたい。
(2012. 9.3)