院長のつぶやきコンタクト店に隣接する眼科
コンタクトを作りたいときには必ずここで診察を受けることになっている。
ふつう、コンタクト以外の病気は診ない。
簡単な病気なら診てもらえることもあるが、ややこしい病気だと他の眼科への受診を勧められる。
この眼科はコンタクト診療のためだけに存在する。
名目はどうあれ、実態は「〇〇コンタクト付属眼科」と言って良い。
医師の給料もコンタクト店が出している。
医師は、ふつうアルバイトである。
昔は、眼科でない科の医師がバイトをしていることが多かった。
内科医とか、産婦人科医とか・・
需要に対して眼科医が足りなくて、背に腹は替えられないということだったようだ。
当然ながら、コンタクト店にとっても眼科医のほうが良いに決まっている。
徐々に「ちゃんとした眼科医」に置き換わっていると聞く。
現在は、大手のコンタクト・チェーンでは眼科医を確保しているようだ。
でも、非眼科医も残っている。
診療技術はどの程度信頼できるのだろう?
さすがに、角膜の状態を診るくらいはやっている。
たとえ専門外でも、少し経験を積めばある程度の観察はできるようになるだろう。
「角膜のキズ」を指摘したり、ドライアイや結膜炎に対する投薬くらいは大丈夫だと思う。
問題が起きれば責任も取らなければならないから、それなりに勉強もする。
自分の手に負えない重症の場合は「もっと大きな眼科」に紹介してしまえば良い。
インターネットで購入して診察は全く受けない、よりはずっとましである。
ただ、角膜は診てもらえても、ついでに他の眼疾患もチェックするのは無理だと思う。
例えば、緑内障の早期発見などは期待できない。
仮に勤務しているのが眼科医だったとしても、コンタクト店のバイトではそこまで診ない。
その気になって、気合いを入れて観察しないとわからない。
あまり診療レベルに期待しないほうがよいと思う。
しっかり診て欲しいときは、「もっと大きい眼科」を受診して下さい。
(2016. 1.26)
院長のつぶやき節税法は後出しじゃんけんに負ける
タワーマンションを使った節税方法が使えなくなるらしい。
眺望の良い高層階のほうが世間では高値で取引されているのに、
税務上は高層階も低層階も固定資産税評価額が同じなことに目をつけた節税。
一時、タワーマンションを買いませんかと売り込みがすごかった。
この手の節税方法は、世間に知れ渡って流行し出すと税務署がルールを変更する。
買っても節税効果が得られるのは何年も先な訳で、ルールが変われば節税は失敗。
まさに捕らぬ狸の皮算用というやつだ。
以前は逓増定期保険による節税をしつこく勧められた。
損金として処理でき、含み益が貯まるとかいう話だった。
これも節税効果が得られるのはずいぶん先の話だった。
預金なら好きなときに自由にお金が使えるが、保険は長期間使い道を制限される。
それでは困るのでお断りした。
案の定、その後国税庁が通達を出し、節税上の有利さはほとんど消えた。
こういった節税手段は、ほとんどの場合、次のような条件がつく。
「税務署が今までの取扱いをいつまでも変更しなければ」
実際には、税務署は税金を取りはぐれるのは困るので、次々に逃げ道を塞ぐ。
つまり、後になってルールが変わり、結局節税できないという事態に陥る。
私も税金は安い方がうれしいが、節税法の大半は信用していない。
国税庁は後出しじゃんけんができるのだから、勝てるはずがない。
うまい話には注意せよ。
真面目に働き、真面目に税金を納めるのが一番だと思っている。
(2016. 1.24)
院長のつぶやきJIS2004
医師会が宛名書きなどに使用している文字を変更するらしい。
今まではJIS90+外字で、これからはJIS2004になる。
JIS2004はその名の通り、2004年に発表され、1万1233字が設定されている。
それまでの第一・第二・第三・第四水準漢字を含んでいるという。
反面、これまで外字で処理してきた人名用の漢字は含まれていない場合がある。
これからはこのJIS2004が標準になると考えられる。
実際、これ以上に漢字を増やしても仕方がない。
放置しておくと異体字などが増えて混乱するから歯止めが必要だ。
人名でも、JIS2004に含まれなければ、他の漢字に置き換えるか仮名書きになる。
名前は社会生活のため、コミュニケーションを取るためにある。
ある程度の漢字制限は当然だろう。
以前より制限は相当に緩和されているし、妥当なところだと感じる。
(2016.1.4)
院長のつぶやきWindows10に全面的に移行
メインで使用しているパソコンと振込専用で使っているパソコンは
Windows7 のままにしていた。使えないソフトがあると困るから。
特にネットバンキングには使わないでくれと銀行から言われていた。
先日、ネットバンキングは条件付でOKが出た。
ブラウザをEdgeでなく Internet Explorer11 で使ってくれというのだ。
Edge に対応させるのは難しいらしく、どこの銀行も同じらしい。
タスクバーの検索ボックスでieと打ち、IE11を「タスクバーにピン留め」すればよい。
先日2つのパソコンを両方ともWindows10に移行させた。
ほとんど問題なく、Windows7の感覚のままで使える。
1つだけソフトをインストールし直す必要があったが、Windows11のせいなのか不明。
違和感なく使えるが、逆に今は何が良くなったのか、よく理解していない。
(2015.12.15)
院長のつぶやき集団的自衛権騒ぎに思う
集団的自衛権では世間が騒がしかった。
こういう話題は政治的に敏感で、正義を振りかざす過激な人が必ずいる。
だから、ネットで発言するとすぐ噛みつかれる。
だから、多くの人は発言を差し控える。
私も「ノンポリ」を決め込んできた。
でも、嵐も過ぎたようだから、今なら少しは冷静な議論ができるだろう。
一連の安全保障関連法案を「戦争法案」と呼んだのは反対派の作戦勝ちか。
法案にマイナスイメージを植え付けることに成功したと言える。
ただ、言葉として正確でないプロパガンダは大嫌いだ。
レッテルの貼り付けは危険な手法で民主主義の根幹に関わる。
最近は「ワンフレーズ・ポリティクス」が大流行だが、こういう政治は困る。
自民党も野党も猛省してもらいたい。
ただ、こういう手法が流行るのは国民がその程度ということでもある。
戦争は誰だってしたくない。悲惨や不条理に満ちているから。
憲法第9条は、「日本は他国に戦争を仕掛けない」という宣言で、立派なものだ。
大勢の国民がこの宣言を守ろうとしているのも素晴らしい。
この宣言を未来永劫守り続けようとするのは高い理想だと思う。
ただ、残念ながら、こういう宣言をしたからといって平和が守れると考えるのは甘い。
「他国が日本に戦争を仕掛ける」ことは防げないからだ。
世界には「平和を愛する国」ばかりではない。北朝鮮のような好戦的な国もある。
中国やロシアは自国の利益のためなら軍事力を行使することを躊躇わない。
軍事力に対抗できるのは軍事力しかない。これが国際社会の現実だ。
戦争の脅威から身を守るために、自衛隊が発足し、日米安全保障条約が結ばれた。
どちらも違憲ではないかと激しい議論があった。反対する人も多かった。
自衛隊が結局旧日本軍の復活ではないかと多くの人が心配した。
安保反対を叫ぶ学生たちは純粋だったし、戦争を招来する危険を感じていた。
学生時代に左翼的な友人もいたから、彼らが真面目で真摯だったことは知っている。
だが戦後70年間平和が保たれた事実が、この枠組みは成功だったと証明している。
集団的自衛権は、日米で軍事同盟を結んでいる以上、当然だと感じる。
国連の平和維持活動など他国の軍隊と協調する際にも不可欠だろう。
そもそも、どう考えても、これで急に戦争の危険が高まるとは思えない。
「違憲だからダメ」という議論はこと安全保障に関する限り、説得力がまるでない。
条文だけ素直に読めば、自衛隊だって、安保条約だって違憲だろう。
でも現実に対処するために解釈改憲で切り抜けてきた。
条文の言葉尻だけ議論したって意味はない。問題は現実の必要性があるかどうかだ。
国の安全保障は最も優先度の高い事項であり、学者の解釈は参考意見にしかならない。
最終的には国民の意思によって決めるしかない。
日本国憲法は「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」
で始まる。最後は国会で決めろということだ。
一連の騒動で一番気になったことは次のような言動パターンだ。
「自分たちは絶対的に正しい善で、相手は打倒すべき悪だ」
「自分たちは善なのだから、何を言っても多少暴走しても許される」
「相手は悪なのだから侮辱してもかまわない」
こういう思想が行き着くところは妥協しない原理主義で危険きわまりない。
今年もたくさんそういう事件があった。
正義は1つではない。その人なり、その集団なりの正義があるのだ。
立場が違えば正義も違う。他人の正義もある程度認めなければ話し合えない。
民主主義の基本はルールに従って冷静に議論することだと私は思うのだが。
一国の首相に罵詈雑言を浴びせかけるやり方には不快感と反感を覚えた。
以上、普段は政治活動を全くしないノンポリのたわごとでした。
お願いだから過剰に反応して噛みつかないで下さい。
何を言われても再反論はいたしません。ごめんなさい。
(2015.12.14)