院長のつぶやき北側への増築工事
「院長のつぶやき」を長らく休止にしていた。
楽しみにしている方もいらっしゃるようだ。
申し訳ない。
川本眼科は現在増築工事中だ。
北側に少し幅が広がる。
竣工は当初の予定より少し遅れて6月半ばになる。
なるべく診療に支障がないように注意しているが
多少は工事の音がしていると思う。
今、1階北側の窓は板で塞がれて光が入らない。
最大の騒音は壁に穴を開けるとき。
コンクリートなので騒音はやむを得ない。
3/2(土),3/3(日)に第一弾。
ゴールデンウィーク10連休中に第二弾。
いずれも休診日の工事になる。
近隣の方にはご迷惑をおかけします。
(2019.2.3)
院長のつぶやき受診されていない方のお問い合わせ
時々、電話・メール・郵便等で医療に関するご相談をいただく。
申し訳ないが、原則としてお断りしている。
最大の理由は「診察しないと分からないから」
患者さんのお話だけで判断することにそもそも無理がある。
診察もしないで軽々しい発言をすれば患者さんを間違った方向に導く。
「先生のホームページに書いてある症状にぴったりだ」
何でも自分の病気と同じと感じてしまうのはありがちなことだ。
実際には、症状から病気を絞り込んだ上で「鑑別診断」が必要だ。
複数の考えられる病気のうちどれなのか、追加の検査をして決めていく。
鑑別診断なしでは「もしAなら〇〇、もしBなら××」という仮定の話になる。
ところが患者さんは「もしAなら」の部分を無視しがちだ。
全部自分に当てはまることとして受け取ってしまう可能性が高い。
一度間違った理解をすると、あとで思い込みを解くのは難しい。
テレビやラジオや市民講座などでよくある病気相談の決まり文句は
「主治医の先生に聞いてみて下さい」「主治医の先生とご相談下さい」
結局、実際に診察している先生が一番情報を持っているのだ。
説明不足を補うぐらいはできても、より優れた診断を下すのは無理だ。
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そうは言っても、やむを得ず対応することもある。
このまま放置すると危ないと感じるときだ。
先日あった電話相談。うちのスタッフが電話を受けた。
(待ち時間2時間などという状況で医師が電話に出ることは不可能)
それも本人ではなくお父様についての相談。
緑内障で3種類の目薬を使っている。目がゴロゴロショボショボして痛い。
川本眼科のホームページに緑内障治療薬の副作用が載っていた。
眼圧は下がっているので、点眼を中止してもよいのではないか。
この相談も、診察しなければ正確な返答はできない。
緑内障の進行具合がわからない。
実際に角膜障害などの副作用が起きているかもわからない。
要するに、電話で答えられるはずがない相談だ。
医学的に正しい答えは「主治医の先生とよくご相談下さい」
だが、このとき私は一歩踏み込んだ対応をした。
夜遅く、ようやく業務が終了してから折り返し電話した。
その上で、点眼を継続することの必要性を強調した。
そして目薬を続けるように勧めた。
診察もしないでここまで言うのは本当は正しくない。
視野に進行が見られず、角膜のキズがひどければ中止もあり得るからだ。
だが、明らかに患者・家族は目薬を中止にしたがっていた。
私に相談してきたのは中止することにお墨付きが欲しかったからだ。
「もし角膜のキズがひどければ中止もあり得る」などと言えば、
仮定の話だということを無視して中止すると予想できた。
さらに、3種類併用という点から、かなり進行した緑内障と判断した。
少しくらい角膜障害があっても目薬を続けざるを得ない可能性が高い。
角膜障害については少し対応が遅れても主治医が対応する。
それよりも今は目薬を続けるよう説得したほうが良い、と考えた。
勝手に目薬を止めて、さらに通院も中断するようなことがあれば、
手遅れになりかねない。失明もありうる。
科学的、論理的には正しくなくても、実際の臨床上は
1人1人に合わせた柔軟な対応が求められることもあるのだ。
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ちなみに、また電話相談を受けて欲しいと依頼されたが、
「今回は特別で、次の相談はご勘弁下さい」とお断りした。
船頭が2人いては船は進まない。
後は実際にかかっている主治医に任せたほうが良い。
緊急対応が済めば、電話だけ、メールだけ、手紙だけ、
の危なっかしい遠隔診療はお勧めできない。
(2018. 4.26)
院長のつぶやき身体障害認定基準の改正
身体障害者手帳の交付を受ける基準が改正されることになった。
現在パブリックコメント募集中だが、たぶんそのまま決まるだろう。
以前から私も認定基準がおかしいと声を上げてきた。
ホームページにもそのことを取り上げている。
読んでいただいた人も多く、反響が大きかった。
同じように考えている人は多かったのだが、改正のハードルは高く、
長い間話は進まなかった。
たくさんの人たちの尽力で、ようやく改正されることになった。
様々な配慮から、完全にすっきりとはいかないようだが、
どんな風に決めても必ず問題は残るものなので、仕方ない。
まずは矛盾と欠陥だらけだった基準が改正されることを喜びたい。
内容については、正式に決まってから、このホームページでもお伝えする。
(2018. 4.16)
院長のつぶやきスマホの買い替え
最近、スマホを買い替えた。
私はパソコン派だ。
画面は大きくて見やすいし、キーボード入力のほうが快適だから。
それでも外出時はスマホを使う。
ノートパソコンやiPadを持ち歩いた時期もあったが、やめた。
何と言ってもスマホのほうが圧倒的に軽い。
それに、大抵のことがスマホで用足りてしまう。
ユーザーが多いから、スマホ用にサイトが作られているのだ。
ニュースも見られるし、本も読める。検索もできる。
動画を見たり、ゲームをしたりするわけではないので、高性能は必要ない。
そう思って、2年ほど前に「格安スマホ」に替えた。
UQmobileという会社。機種は韓国のLG電子の製品。
私の用途では、性能に不満はなかった。
月の通信料は約8千円から2千円以下に激減した。
誤算だったのは、最近アプリを追加できなくなってしまったこと。
ROMが少ないせいらしい。(パソコンのROMとは意味が異なる!)
困ったなあと思っていたら、「実質ゼロ円」の機種変更キャンペーン!
2年間毎月、分割払いの金額と同額の割引をしてくれる。
しかも、通信容量は3倍に、今までなかった無料通話も120分。
これは申し込むしかないと思った。
データの移し替えは大変だった。
こういうのは、自動でいっぺんにできるようにしてほしい。
なんだかんだで3日間くらいかかった。
もう、数年はこんな面倒なこと、したくない!!
今度のスマホはシャープ製。
ROMは32GBで、今までの4倍になった。
これでいくらアプリを入れても大丈夫。
画像も綺麗だし、電池の持ちも良い。
機種変更の苦労はすっかり忘れて、今は悦に入っている。
(2018. 4.13)
院長のつぶやき入試出題ミス救済処置への疑問
入試出題ミス救済処置への疑問
国立大学の入試で出題ミスが相次ぐ。
ミスが発覚すると「救済処置」が取られる。
救済処置は一般的に
「その問題を全員が正答したと取り扱う」
という形で行われる。
この救済処置は相当問題がある。
その問題を解くのに時間を費やした人は
他の問題を解く時間が足りなくなったかも知れない。
出題ミスのために正答がなくなり、
受験生を惑わせた可能性は十分あると思う。
マークシート式では見極めは難しい。
「全員を正答とする」しかないかも知れない。
だが、記述式ならば、解答を丹念に調べれば、
ある程度思考過程をたどることができる。
それに基づいて部分点を与えるべきだ。
部分点方式も完全に公平な救済処置ではない。
それでも全員正解よりは公平だと思う。
ただし、部分点方式は時間がかかる。
1枚1枚丹念に解答を読み直すのは大変だ。
全員正解なら、時間はかからない。
要するに、大学側が手間暇を最小限にするために
全員正解にしていると推測している。
(2018. 2.25)