院長のつぶやき 境界性パーソナリティ障害 2017年6月24日
ある女性国会議員の言動が話題になっている。
秘書に対する暴言・暴行がネットで公開された。
この人は「境界性パーソナリティ障害」のようだ。
専門外なので確信は持てないが、私の知る症状と一致する。
東大を出て官僚になって国会議員に転身したくらいだから、
当然社会生活ができないほどの重度の精神障害ではない。
病気と闘いながら努力して、ここまで来た人なんだろう。
それでも、上手く感情をコントロールできないことがある。
傷つきやすく、不安や葛藤やストレスが上手に処理できない。
対人関係に困難を抱えていて、摩擦をおこしやすく、
他人を巻き込んで被害を与えることもある。
ぴったり、あてはまりそうだ。
ネットでは非難ごうごう、炎上状態のようだ。
でも、病気なんだから、倫理的に非難しても仕方ない。
間違いないのは、議員には向いていないということ。
さっさと議員辞職したほうがよい。
議員本人のためだと信ずる。
その上で、これ以上、本人を責めるのはやめよう。
ネットで正義を気取って集団リンチをするのは正しいことではない。
テレビの芸能コーナーで面白おかしく取り上げるのもどうか。
ある意味、いじめみたいなものだと思う。
精神障害には、本人が一番苦しんでいるのだから。
(2017. 6.24)